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旧制の尋常中学

 投稿者:角谷  投稿日:2008年 3月15日(土)15時59分0秒
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   母校の沿革をたどると、明治13年(1880年)公立岩手中学校設立、明治19年(1886年)岩手県尋常中学校と改称、翌年岩手県盛岡中学校と改称、明治32年(1899年)岩手県盛岡中学校と改称とある。
やたら改称しているが、岩手を盛岡に名称変更したことはさておき、改称の理由は「尋常」にある。

 旧制の県立中学校は明治の一時期に「尋常」の名が付けられた。明治19年の「中学校令」によって、中学校の名称が高等中学校(明治27年に旧制の高等学校に改称)と尋常中学校に分かれたからだ。それが岩手県尋常中学校と改称された所以である。尋常の文字が消えたのは明治32年の改正による。それで岩手県盛岡中学校になる。
『金色夜叉』の間貫一は、旧制一高生と思われているが、小説では高等中学生とある。つまり、小説の舞台背景は明治26年以前となる。

 ついでに加えると、先の「中学校令」では、県立の中学校は原則として一府県一校とされた。この原則は明治24年に解除されたが、岩手県は教育不熱心のせいか、一関尋常中学の設立は明治31年と比較的遅い(翌年「尋常」が取れて一関中学となる)。

 ちなみに、大分県の一府県一校の原則は大分中学校だが、原則解除後、明治27年中津中学校が二番目に名乗りあげた。さすが、学問をすすめた福沢諭吉のお膝元だ。同30年には、都築、臼杵および竹田に中学校が創設されている。
 地元同人誌の原稿のため、こんなことを調べていました。
 
 
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